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令和6年5月24日(木) 17:30〜 健康館5階 講堂にて、第116回院内学術研修会を開催し、24名のスタッフが参加しました。
院内学術研修会は、月1回を目標に各部署が持ち回りで演題を発表しています。職種を超えてお互いの業務や研究を知ることでスタッフ間のコミュニケーションの活性化を図ることを目的としています。
今回は、北林・山本 両理学療法士から、「当院入院患者の在宅復帰に及ぼす因子の検討」と題しての口頭発表が行われました。
施設基準により、当院の在宅復帰率は70%以上となることが求められています。
この在宅復帰について、当院での855症例から在宅復帰に必要となる因子を検討、リハビリテーションに係る9項目を在宅復帰群と非在宅復帰群の2群に分けて分析した結果、「Barthel index(以下:BI)」、「歩行ができるかどうか」、「入院期間の長さ」の3項目で有意差を認め、在宅復帰を目指すにあたり大きく影響すると報告されました。
また、当院での在宅復帰するための基準値を算出し、BIは70点以上、入院期間は39日以内という結果となり、在宅復帰を目指す上で1つの指標として有用と報告されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。
令和6年5月31日、東洋羽毛中四国販売株式会社様より、車椅子を1台ご寄贈いただきました。
同社は社会貢献活動として、医療機関や福祉施設への車椅子寄贈をはじめ、働く職員の方を快適な眠りでサポートするため、健康貢献企業として活動を行なっています。
ご厚情に深く感謝申し上げます。
ご寄贈いただいた車いすは、有効に活用させていただきます。
5月30日(木)、患者さまの夕食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。
今回の献立は「鶏そぼろ丼」、「豆腐汁」、「ちさもみ」で、鶏そぼろ丼の「米・鶏ミンチ・卵」、豆腐汁の「細ねぎ」、ちさもみの「レタス」が県産品です。(県産品の使用率は72.4%となっています。)
「夏の医者」という古典落語があります。「夏のちさは腹に障る」と言われていた時代、ちさを食べてお腹をこわした患者さんの往診に向かっていた医師が、大蛇に食べられてしまいました。医師は持っていた下剤を大蛇のおなかに撒いて脱出しましたが、往診時にお薬を出そうとしたところ、薬箱を大蛇のおなかに忘れていたことに気づきました。そこで、改めて大蛇のところへ戻り、下剤が効いてぐったりしている大蛇にもう一度飲み込むよう頼んだところ、「夏の医者は腹に障る」と言って断られたというお話です。
当時、栽培方法や食品管理の面から、夏場の野菜の生食はおなかに障ることが多かったのでしょう。現在の野菜は「栽培から出荷までの野菜の衛生管理指針」に従って栽培され、収穫後も適切な衛生管理が行われています。農場から市場までの過程でも衛生的な取り扱いが行われているので、「夏のちさは腹に障る」という言葉は、落語を除いては廃語になっていると思います。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和6年5月29日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の第4週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
本日は、言語聴覚士より「摂食嚥下障害」、理学療法士・作業療法士より「ポジショニング・自助具 等」、看護師より「食事介助、褥瘡予防 等」の講習の他、栄養評価等実技や病棟回診を行いました。
「摂食嚥下障害」の講義では、浅野言語聴覚士から「摂食・嚥下とは」から始まり、誤嚥、評価、訓練、予防策、当院での取り組みについて説明しました。
「ポジショニング・自助具 等」については、東條理学療法士、法兼作業療法士からポジショニングの目的・ヘッドアップ・圧抜きの方法、食事動作時・車いすのポジショニング、自力摂取を開始するための環境調整・テーブルの選定・姿勢の調整・食具の選択について説明しました。
「食事介助、褥瘡予防 等」については、津村看護師 他から食事介助の実際と褥瘡のさまざまな段階に応じた栄養療法について説明しました。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
令和6年5月29日(水) 12:30〜13:00・13:10〜13:40 健康館5階 講堂にて、インターネットを利用した不眠の治療に関する勉強会が開催され、31名のスタッフが参加しました。
不眠症は、皆さまご存じの通り、睡眠に問題があり、日中に不調が出る病気です。不眠の原因はさまざまで、ストレス、身体的な病気、薬の副作用などが考えられるそうです。不眠症の治療には、薬物療法と非薬物療法があり、まずは生活習慣を見直すことから始め、必要に応じて薬を使って改善することが重要だそうです。
勉強会においては、この薬物療法に関連して、悩みや不安、緊張など、精神的なストレスが原因で起こるケースにおいては、多くの漢方薬にも適応があることが示されました。また、不眠の原因である「イライラ」や「不安感」、「ストレス・過緊張」、それぞれの症状に合わせての使用例が紹介されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。
令和6年5月28日(火) 16:00〜 健康館5階 講堂にて、第25回院内学術研修会を開催し、20名の方に参加いただきました。
院内学術講演会は、地域の皆様との交流を深め、医療や健康に関心を持っていただくことを目的として、毎月1回開催してまいりましたが、コロナ禍により中断、このたび約3年半ぶりに再会することとなりました。
一席目は宮本博樹放射線診断技術課長より、『PET-CT検査 ― 脳のβアミロイド沈着を画像イメージ化 ―』と題して、認知症に関連するPET-CT検査について当院の体制についてお話しいたしました。
二席目は進藤徳久副院長(脳神経外科部長)から『脳卒中について知っておきたいこと』と題して、脳卒中の治療方法や発症時の対応方法、予防方法についてお話しいたしました。
今後も患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和6年5月22日(水)の朝8時、爽快には若干届かない天候(曇り、気温19度、東北東の風2m)の下で、毎月恒例の病院敷地内とその周辺の清掃活動を、職員18名が行いました。
皆さまご承知の通り、5月から8月は雑草の生育旺盛期です。植栽の間には前回までと比べ、明らかに雑草は増えていました。参加者は思い思いの場所で20分程度の除草を中心とした清掃活動を行い、90リットルゴミ袋2.5袋を集めました。
今後も皆様から信頼され支持される病院をめざし、努力してまいります。
令和6年5月15日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の第3週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
本日は、薬剤師より「輸液・簡易懸濁」、管理栄養士より「病態栄養・模擬栄養指導」の講習の他、栄養評価等実技や病棟回診を行いました。
「輸液・簡易懸濁」の講義では、井上主任薬剤師から静脈栄養の選択基準や中心静脈栄養の管理例、高カロリー輸液・アミノ酸製剤・脂肪乳剤、中心静脈栄養時のトラブル、並びに簡易懸濁の方法とそのメリットについて説明しました。
また、「病態栄養・模擬栄養指導」については、乙竹管理栄養士から周術期・熱傷・高血圧・心血管系疾患・脂質異常症・肝疾患・膵炎・糖尿病・腎不全、それぞれの病態での栄養管理について説明しました。
本日、講師を務めた乙竹管理栄養士は、『研修も折り返しとなり、研修生の皆さんもペースがつかめてきたのか、実技においても積極的な姿勢が目立つようになってきました。この後もしっかりサポートするので、自信をもって研修に臨んでもらえればと思います。』と話してくれました。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
令和6年5月17日(金)、当院派遣医師の香川大学医学部寄附講座教授 辻 哲平 先生をコースディレクター、当院救急科部長の濱谷 英幸 先生 並びに藤澤 美絵 主任看護師をインストラクター、研修医の岡本 美咲 先生をアシスタントインストラクターとして、職員向けTCLS研修を行い、4名のスタッフが参加しました。
ICLS(Immediate Cardiac Life Support)は、医療従事者のための蘇生トレーニングコースの略称です。心停止はどの医療機関のどの部署でも発生する可能性があり、一度発生すると蘇生を開始するまでほとんど時間がありません。まさに「immediate(すぐに、間髪をおかない)」な処置が必要となります。心停止直後の処置には、あらゆる医療者がチームの一員として参加し、蘇生を行うことが求められています。
研修においては、突然の心停止に対して最初の10分間で適切なチーム蘇生を行うため、胸骨圧迫や気道管理、AEDや除細動器の使用方法、薬物投与や原因追及、心拍再開後の対応などについて、シチュエーションごとにそれぞれの役割を、一連の流れで学習しました。
参加したスタッフからは、「それぞれの行為について、何となくできているような気になっていましたが、トレーニングを受けることにより、不十分な点があることに気づき、大変良い機会になりました。」、「一つひとつの行為や手順についてその根拠を分かりやすく指導いただき、理解することができました。今日学んだことを基により安全な医療の提供に努めたいです。」との話を聞くことができました。
今後も医療知識の修得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。
令和6年5月15日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の第2週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
本日は、看護師より「点滴ラインと輸液実施、注入関連トラブル」等、臨床検査技師より「臨床検査」、管理栄養士より「経腸栄養剤の種類」、歯科医師より「口腔機能と栄養」、歯科衛生士より「口腔ケア」の講習の他、栄養評価等実技や病棟回診などを行いました。
「口腔機能と栄養」の講義では、石田歯科部長がオーラルフレイル、口腔機能低下症、咀嚼、口腔機能低下症の管理・トレーニング、口腔ケアについて説明され、口腔機能と栄養の維持・向上が重要であることを強調されていました。
研修に参加している看護師は、「研修を通じてそれぞれの検査結果を見ることや栄養評価のアセスメントの重要性を学び、改めて栄養管理と評価の大切さを痛感しました。早速、現場で実践し、これからの看護に役立てたい」と語ってくれました。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
令和6年5月14日(火) 19:00〜20:20 本館2階 薬剤部にて、インターネットを利用した、がん関連血栓症の治療に関する勉強会が開催され、11名のスタッフが参加しました。
血栓症は、血管内で血のかたまり(血栓)ができ、それによって血管がつまる病気です。動脈にできると動脈血栓症、静脈にできると静脈血栓症となります。前者は心筋梗塞や脳梗塞、後者はエコノミークラス症候群が有名です。静脈血栓塞栓症の危険因子として、がんは27%と最も高く、がん患者の約6%が静脈血栓塞栓症を発症し、その発症率は健常人に比べて4〜7倍となっているとされています。この血栓症の(再発)予防には抗凝固療法が一般的に用いられますが、出血リスク増加が懸念されています。特に比較的軽微な血栓症を有するがん患者における抗凝固薬の使用については、その管理方針に難渋することが多いと言われています。
勉強会では、現状を踏まえ実施された、医師主導型の多施設共同試験の結果が示され、講師より ○ がん患者では軽微な血栓症でもその後の血栓症悪化のリスクが高い、○ 抗凝固療法による再発予防がなければ、その後の再発リスクは決して低くはない、○ 統計学的な有意差は認めなかったが、抗凝固療法に伴う出血リスクも決して無視することはできないイベント率である、との説明がありました。そして最後に、血栓症リスクと出血リスクのバランスを考慮したうえで、患者個別レベルでの検証が必要であり、とくに出血リスクの推定が重要であるとの見解が示されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。
5月11日(土)、患者さまの夕食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。
今回の献立は「米飯」、「巣ごもり卵」、「源平煮」、「白和え」で、「米」、巣ごもり卵の「卵・キャベツ・たまねぎ」、源平煮の「だいこん」、白和えの「生しいたけ」が県産品です。(県産品の使用率は60.0%となっています。)
「巣ごもり卵」は、細く切った野菜に鶏卵をくずさないように割り入れ、加熱した料理で、鳥の巣に卵があるさまに見立てたものです。当院では、千切りにしたキャベツ、たまねぎ、ハムをサラダ油で軽く炒め、塩で味を調えたら、窪みを作り、そこに卵を割り入れて弱火で蒸し焼きします。卵が好みの固さになれば出来上がりです。調理したスタッフは、「ボリュームがあり、しっかり野菜がとれ、栄養バランスの良いおかずです。調理も簡単ですので、ご家庭でも重宝すると思います。」と話してくれました。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和6年5月8日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練研修を開始しました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
このNST専門療法士になるには、認定された教育施設(県内で募集を行っているのは香川大学医学部附属病院、三豊総合病院、及び当院の3施設 ※令和6年7月現在)で合計40時間の実地修練を修了していること他の条件があり、当院は教育施設に認定されています。
当院ではこの臨床実地修練研修を年2回開催しており、今回より他施設の研修生の募集を開始しました。そして今回は、他施設1名、当院3名の計4名が本日から毎週水曜日、5週に渡り臨床実地修練研修を受講します。
臨床実地修練研修のオリエンテーションでは、指導責任者である脳神経外科部長、河内雅章医師から次のような研修方針が示されました。「今回の実地修練はあくまで栄養サポートチーム資格取得の研修で、栄養療法の勉強はこれで終わりということはありません。今回の資料にあるようなガイドラインやトピックスは時間と共に変化してきます。最適な栄養療法を患者さんに提供できるように、その時々で知識のブラッシュアップを続けて頂けたらと思います。」
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
5月5日(日)、患者さまの夕食に「こどもの日」の行事食メニューを提供しました。
「こどもの日」は、日本における国民の祝日の一つで、いわゆる祝日法には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」ことが趣旨となっています。また、5月5日は「端午の節句」であり、こちらは「男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする日」です。さらに、「菖蒲の節句」とも呼ばれており、遡ればお田植え前に女性が菖蒲やヨモギで葺いた家の中で過ごす風習であったとのことです。
今回の献立は「米飯」、「鶏のピカタ オーロラソース」、「トマトサラダ」、「コーンスープ」、「ゼリー」です。
「オーロラソース」は、本来はベシャメルソースに裏ごししたトマトとバターを加えたものですが、日本ではマヨネーズとトマトケチャップを1対1の割合で混ぜたものをこの名前で呼んでいます(当院も日本のオーロラソースです)。調理したスタッフは、「相性の良い食材は、鶏肉やえびなどの淡白な肉類や魚介類と、じゃがいもなどまろやかな味わいの野菜です。特に鶏肉のピカタにはぴったりです。」との話をしてくれました。
当院では、「地産地消食」だけではなく、季節を感じていただけるような食材・料理を献立に取り入れた「行事食」を毎月1回提供しています。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。