トップページ滝宮総合病院の活動

滝宮総合病院の活動

2025年5月

2025年5月22日 地産地消食を提供しました

令和7年5月22日(木)、患者さまの夕食に「地産地消」メニューを提供しました。
当院は平成23年4月、香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定を受け、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準では、年間を通じて県産の農林水産物を積極的に利用することに加え、米は100%香川県産のものを使用すること、また、県産農林水産物を50%以上使用した「地産地消メニュー」を月1回以上提供することが求められています。

今回の献立は「米飯」「豚カツ」「酢味噌和え」「ニンジン寒天」です。使用されている「米」、豚カツの「豚ロース・卵」、酢味噌和えの「レタス」が県産品です。(県産品の使用率は64.6%となっています。)

今では国民食のひとつとも言える「とんかつ」ですが、そのルーツは西洋料理のカツレツ(カットレット)、さらにはフランス語のコートレットにまで遡ります。もともとカツレツに使われていた肉は豚肉ではなく、明治初期には牛肉や鶏肉が使用されていたそうです。
豚肉のカツレツ(いわゆるポークカツレツ)が提供され始めたのは、1895年、東京・銀座にオープンした洋食レストラン「煉瓦亭」と言われています。なお、「豚カツ」という名称については、東京・神田の洋食店「ポンチ軒」が発祥とも言われていますが、すでに屋台料理として提供されていたとの説もあり、特定には至っていません。
調理を担当したスタッフからは、『食べやすく、素材の美味しさを感じてもらえるよう、丁寧に調理しました。一口ごとに楽しんでいただけたら嬉しいです』とのコメントが届いております。

今後も安全で安心な食事を提供するため、地産地消に取り組み、患者満足度の向上と地域への貢献に努めてまいります。

2025年5月21日 2型糖尿病治療薬に関する勉強会を開催しました

令和7年5月21日(水)12:45〜13:20、健康館5階講堂にて、インターネットを活用した2型糖尿病治療薬に関する勉強会が開催され、12名のスタッフが参加しました。

2型糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気です。この病気では、インスリンの働きが低下したり、十分に分泌されなくなったりするため、血糖値が高くなります。適切な治療を行わずに放置すると、合併症を引き起こす可能性があります。
2型糖尿病の治療には、生活習慣の改善に加えて、血糖値を管理するための薬物療法が用いられます。治療薬には、経口薬や注射薬があり、患者の状態に応じて適切なものが選択されます。
今回の勉強会では、2型糖尿病患者を対象に近年実施された複数の臨床試験の結果が示されました。特に、週1回投与のGLP-1受容体作動薬の有用性について詳しく説明され、その効果が臨床試験を通じて確認されました。これにより、経口薬や注射薬の選択肢が広がり、患者にとって負担の少ない治療法の可能性が示されたことが印象的でした。

今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。

2025年5月20日 慢性腎臓病の診療に関する勉強会を開催しました

令和7年5月20日(火)12:30〜13:10、健康館5階講堂にて、インターネットを活用した慢性腎臓病の診療に関する勉強会が開催され、23名のスタッフが参加しました。

慢性腎不全(CKD)は、腎臓の機能が長期間にわたって徐々に低下し、最終的に正常な働きを維持できなくなる病態です。腎臓は血液をろ過して老廃物を排出する重要な役割を担っていますが、慢性腎不全になるとこの機能が低下し、体内に不要な物質が蓄積してしまいます。
腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が出るまで気づきにくいため、発見が遅れることも少なくありません。進行すると透析療法や腎移植が必要になる場合があります。
講演では、慢性腎不全の進行を遅らせるために、生活習慣の改善(減塩・タンパク制限)、血圧管理、糖尿病のコントロールが重要であると説明されました。また、日々の診療においては、患者の状態評価、病因の検討、支持療法の徹底が不可欠であることが強調され、具体的な方法が示されました。

なお、本公演の座長は当院勤務の香川大学医学部循環器・腎臓・脳卒中内科学寄附講座准教授の西島陽子先生が務めておりました。

今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。

2025年5月20日 睡眠に関する勉強会を開催しました

令和7年5月20日(火)19:00〜20:10、本館2階薬剤部他にて、インターネットを活用した睡眠に関する勉強会が開催され、複数名のスタッフが参加しました。

令和4(2022)年6月、米国心臓協会(AHA)は、これまで「食習慣・身体活動・喫煙・BMI・血清脂質・血糖・血圧」の7項目で構成されていた「健康増進のための要素」に、新たに「睡眠」を加えました。これにより、成人の心血管の健康を最適化するためには、毎日7〜9時間の質の良い睡眠をとることが推奨されるようになりました。
また、講演では予防医学的観点からも睡眠の重要性が強調されましたが、「そもそもなぜ人は寝るのか」については、未だ明確な答えが得られていないことも示されました。さらに、年齢によって睡眠の内容は変化し、加齢に伴い早寝早起きの傾向が強まり、深い睡眠(深睡眠)が減少することが報告されています。
加えて、睡眠障害が引き起こす健康リスクについても触れられました。例えば、睡眠障害によって脳内のアミロイドが増加し、認知症のリスクが高まることや、メタボリック症候群やメンタルヘルスにも大きな影響を与えることが示されています。
さらに、不眠症についての説明もありました。興味深い点として、不眠症は本人が「眠れていない」と感じることで引き起こされる場合があるとされ、睡眠計測用の脳波計で測定すると、
・「十分眠れている」と思っている人の45%が実際には睡眠不足
・「不眠だ」と感じている人の65%は、実際には睡眠不足に該当しない
という結果が示されたそうです。つまり、主観的な睡眠の質と、客観的な睡眠の質には大きな差があることが分かります。

今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。

2025年5月8日 デリバリー講演に行ってきました

令和7年5月8日(木)10時から、当院のヨ木一馬理学療法士が綾川町立 枌所公民館にて、「腰痛について理解を深めよう」をテーマに講演を行いました。この講演は枌所地区「千歳大学」ならびに「婦人学級」の一環として開催され、お集まりいただいた総勢50名の皆さまにご聴講いただきました。

一口に腰痛と言っても、その原因には「椎間関節」「椎間板性」「狭窄症」「椎間板ヘルニア」などさまざまなものがあります。これらの中には、医師による治療が必要な場合もあるため、異常を感じたら、まずは病院で受診することが大前提です。今回は、腰痛の原因の約18%を占める「筋・筋膜性」に着目し、その対処方法やエクササイズについてお話ししました。
「筋・筋膜性」の腰痛は、適切なセルフケアで改善できる場合が多いため、日常的に実践できる方法が重要です。対処方法としては、不良姿勢の修正が鍵となります。また、エクササイズとしては、背中(胸椎・腰椎)だけでなく、肩・腰・膝の関節をしっかり伸ばし、しっかり曲げる運動を、無理なく継続的に行うことが大切であることをお話ししました。
講演では、多くの受講生の皆様が熱心に聴講され、その場で実践できる椅子に座ったまま行える簡単なエクササイズにも積極的に取り組まれました。実際に体を動かしながら学ぶことで、理解が深まり、セルフケアの重要性を実感していただけた様子でした。
講演終了後には、「非常に分かりやすく勉強になりました」、「腰に限らず、膝や肩のことについてもお話を聞きたい」、「今後もこのような講演を開催してほしい」など、関心の高さがうかがえる多くのご意見を頂戴いたしました。

私たちは、地域医療の中心的役割を担う中核病院として、組合員ならびに地域の皆さまのご要望にお応えするため、医療機能および医療環境のさらなる充実に取り組んでまいります。

2025年5月20日 地産地消食を提供しました

令和7年5月20日(火)、患者さまの昼食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。

今回の献立は「米飯」、「すき焼き風煮」、「ビーフン炒め」、「バナナ」で、「米」、すき焼き風煮の「牛もも肉、大根、たまねぎ」、ビーフン炒めの「キャベツ」が県産品です。(県産品の使用率は61.6%となっています。)

すき焼きは日本を代表する肉料理の一つであり、大きく関西風と関東風に分けることができます。関西風では、まず鍋で牛肉を焼き、砂糖や醤油を直接加えて味付けをし、その後に他の具材を加えて仕上げます。一方、関東風では、割り下(醤油、砂糖、みりん、酒などを混ぜた調味液)を最初に鍋に入れ、具材を煮ながら調理するのが特徴です。
また、香川県のすき焼きには具材として大根がよく使われます。十分に火を通すことで、甘辛い味が染み込み、美味しいすき焼き煮になります。

今後も安全で安心な食事を提供するため、地産地消に取り組み、患者満足度の向上と地域への貢献に努めてまいります。

2025年5月14日 院内学術講演会のご案内(令和7年5月27日(火)15:00から)

令和7年5月27日(火)15:00から開催の「院内学術講演会」のご案内です。

2025年5月5日 行事食を提供しました

令和7年5月5日(日)、患者さまの夕食に「こどもの日」の行事食メニューを提供しました。
「こどもの日」は、日本における国民の祝日の一つであり、祝日法には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨が明記されています。また、5月5日は「端午の節句」として知られ、伝統的に「男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする日」とされています。さらに、この日は「菖蒲の節句」とも呼ばれ、起源をたどると、田植えの準備期間に女性たちが菖蒲やヨモギで家を飾り、その家の中で過ごす風習があったと言われています。

今回の献立は「米飯」、「照り焼き魚」、「えのきだけバター炒め」、「けんちん煮」、「こどもの日ゼリー」です。
照り焼きは、日本の伝統的な調理法で、醤油をベースにした甘辛いタレを食材に絡めて焼く料理です。その起源は江戸時代(1603〜1868年)にさかのぼると考えられており、当時、醤油の普及が進む中で、現在の照り焼きに近い調理法が発展したとされています。日本では主に魚料理に用いられ、「ぶりの照り焼き」がその代表的な一品とされています。
また、1960年代後半にはアメリカで「テリヤキソース」が広まり、肉料理にも応用されるようになりました。1973年には、日本を代表するファーストフードチェーンの一つが「テリヤキバーガー」を発売し、逆輸入される形で洋風料理にも照り焼きの技法が広く取り入れられるようになりました。

当院では、「地産地消食」だけではなく、季節を感じていただけるような食材・料理を献立に取り入れた「行事食」を毎月1回提供しています。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。

ページのトップへ