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滝宮総合病院の活動

2023年11月

2023年11月30日 COVID-19の治療に関する勉強会を開催しました

令和5年11月30日(木) 12:45〜13:45 本館2階 薬剤部にて、インターネットを利用した、COVID-19の治療に関する勉強会が開催され、28名のスタッフが参加しました。

COVID-19は皆様ご存じのとおり2019年12月に中国湖北省武漢市の原因不明の肺炎の集団発生から始まり、世界的な大流行に至った新型コロナウイルス感染症です。本年の5月8日からは「5類感染症」に位置づけられ、隔離措置が終了し外出の自粛要請及び就業制限はなくなりましたが、香川県感染症週報によると第46週(11月13日〜19日)現在、1定点当り2.3人の感染者が報告されています。
勉強会においては、本年の8月21日に発行された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第10.0版より、外来診療において、重症化リスクの低い軽症の患者では特別な医療によらなくても、経過観察のみで自然に軽快することが多いこと、重症化リスクの高い患者に対して早期に抗ウイルス薬を投与することは入院や死亡を減らすことが期待されること、などが示されました。また、成人における抗ウイルス薬の選択に係るフローチャートが示され、薬品の使用に際しての相互作用等注意すべき点が紹介されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月27日 抗凝固剤使用中患者の救急医療に関する勉強会を開催しました

令和5年11月27日(月) 18:00〜18:45 本館2階 薬剤部にて、インターネットを利用した、抗凝固剤使用中患者の救急医療に関する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。

抗凝固剤とは血液が固まらないように、いわゆる「血液をサラサラ」にするお薬の一つで、心不全や不整脈などで用いられています。また、この薬は血液が固まりにくくなるため、転倒などにより怪我をすると重症化する可能性が指摘されています。
勉強会においては、高齢化に伴い高齢の頭部外傷患者が増加しているところ、65歳以上の頭部外傷患者の約3割に抗血栓剤(抗凝固剤又は抗血小板剤或いは両方)が投与されていたとの報告が示されました。また、和歌山県にある二次救急病院の抗凝固剤使用の脳神経外科疾患救急患者の受け入れ症例が紹介され、出血の評価が中等度以上であれば中和剤の使用を考慮すること、止血確認後は速やかに再開を考慮することが重要との見解が示されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月22日 骨粗鬆症に係る自己注射指導についての勉強会を開催しました

令和5年11月22日(水) 12:30〜13:00 健康館5階 講堂にて、インターネットを利用した 骨粗鬆症に係る自己注射指導についての勉強会が11月9日に続いて開催され、多数のスタッフが参加しました。

勉強会においては、日本における患者数は男性300万人、女性980万人と推定されており、女性に多く見られる疾患であること、日本人女性では60歳代で3人に1人、70歳代で2人に1人が骨粗鬆症になると推定されていることが紹介されました。
また、骨粗鬆症の治療方法のひとつである自己注射について、先進医療機関での実際の導入の方法が紹介されました。導入前においては患者さまの不安を取り除くこと、導入に際しては医療者のペースではなく、患者さまの個性にあわせて指導すること、導入後においても継続的な関わりが重要であることを学びました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月22日 地産地消食を提供しました

令和5年11月22日(水)、患者さまの昼食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。

今回の献立は「米飯」、「松風焼き」、「酢の物」、「みかん」で、「米」、松風焼きの「鶏ミンチ・卵」、酢の物の「きゅうり」、「みかん」が県産品です。(県産品の使用率は74.7%となっています。)
香川のうんしゅうみかんは、年間を通して出荷され、11月から12月には早生みかん出荷されています。なお、ハウスミカンの栽培を日本で最初に行ったのは香川県だそうです。味のよいみかんを栽培する技術も積極的に取り入れて、年々改良も加えられているそうです。

今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。


2023年11月20日 糖尿病の治療に関する勉強会を開催しました

令和5年11月20日(月) 18:45〜19:45 健康館5階 講堂にて、インターネットを利用した糖尿病の治療に関する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。

糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、さらには脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られています。
勉強会においては、この糖尿病による心血管疾患に係り、SGLT2阻害薬・GLP−1受容体作動薬で心不全や心血管イベントを抑制している複数の試験結果が示されました。また、米国のガイドラインでは2型糖尿病薬物療法として心血管疾患・心不全・慢性腎臓病合併(またはハイリスク)の場合はSGLT2阻害薬・GLP−1受容体作動薬の投与も推奨されていることも紹介されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月17日 行事食を提供しました

11月17日(金)、患者さまの夕食に「七五三」をお祝いする「行事食」メニューのお食事を提供しました。
七五三は皆さまご存じのとおり、7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事です。由来は諸説ありますが、平安時代の頃から宮中で行われていた3つの儀式(「髪置(かみおき)」、「袴着(はかまぎ)」、「帯解き(おびとき)」)が基になっているとのことです。
また、七五三の日取りは11月15日となっていますが、この由来にも諸説あります。


一つは、15日が二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)に当たり、何事をするにも吉であるとされ、旧暦の11月は 収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に子供の成長を感謝し加護を祈るようになったというものです。もう一つは、天和元年11月15日に江戸幕府第5代将軍である徳川綱吉が長男の健康を祈って始まったとされる説です。なお、現在においては、15日にこだわらず11月中のいずれかの土・日・祝日に行われる方も多くなっているそうです。当院も諸般の事情により本日とさせていただきました。
今回の献立は「ちらし寿司」、「たらこ和え」、「和菓子」、「ヨーグルト」です。
日照りの多い讃岐国は米の収量が少なかったので、すしは「ハレ」の日の最大のごちそうだったそうです。その季節にその土地でとれたものを具の材料に、春・秋のお祭りや、冠婚葬祭などで「ほのかに甘い」ちらし寿司が食べられていたそうです。
当院では、「地産地消食」だけではなく、季節を感じていただけるような食材・料理を献立に取り入れた「行事食」を毎月1回提供しています。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。


2023年11月17日 逆流性食道炎の治療に関する勉強会を開催しました

令和5年11月17日(金) 12:30〜13:00・13:10〜13:40 健康館5階 講堂にて、インターネットを利用した逆流性食道炎の治療に関する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。

逆流性食道炎(gastroesophageal reflux disease:GERD)とは、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することにより、食道に炎症を起こす病気です。
食生活の欧米化、ヘリコバクターピロリ菌感染率の低下、肥満の増加などを背景に有病率は10%を超えていると言われています。また、軽症の方が多いとのことですが、軽症でも重症でも胸焼けの強さは変わらないと言われていて、非常につらい症状が起こるとされています。
勉強会においてはこの治療について、第一は酸の分泌を抑制する薬の使用となるが、2021年4月にGERD診療ガイドラインが改訂され、従来のプロトンポンプ阻害薬(PPI)に加え、新規の酸分泌抑制薬であるボノプラザンでの治療指針が示されたことが紹介されました。また、ボノプラザンは確実な酸抑制が得られるので、軽症・重症いずれの治療にも有用と考えられていることが紹介されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月16日 疼痛管理に関する勉強会を開催しました

令和5年11月16日(木) 12:30〜13:00・13:10〜13:40 健康館5階 大会議室にて脊椎疾患由来の末梢神経障害による疼痛・しびれに対する治療について、19:00〜20:00 健康館5階 講堂にて整形外科疾患に係る疼痛管理について、インターネットを利用した勉強会が開催され、それぞれ多数のスタッフが参加しました。

末梢神経障害とは、脳や脊髄などの中枢神経から分かれて、全身の器官・組織に分布する神経がダメージを受け、働きが悪くなることで起こる種々の障害です。神経が障害されることで起こる痛みを「神経障害性疼痛」といいます。神経障害性疼痛の治療方法は薬剤、理学療法・作業療法、手術、神経ブロックなどがあり、多くの場合、薬剤の使用から開始となります。勉強会においては、この薬剤の使用に関する先進医療機関での取り組み事例が紹介され、また、その安全性・有効性が示されました。
整形外科疾患に係る疼痛管理の勉強会においては、多数ある痛みの種類(肩こり、腰痛、下肢痛、坐骨神経痛、膝関節痛、打撲痛)と、それぞれに応じた13種類の漢方薬の使用症例が示され、疼痛領域の症状コントロールに漢方薬も有効であることを学びました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月14日 糖尿病治療に関する勉強会を開催しました

11月14日は世界糖尿病デー(World Diabetes Day)です。1991年に国際糖尿病連合と世界保健機関(WHO)がインスリンの発見者フレデリック・バンティングの誕生日に当たる11月14日を世界糖尿病デー制定し、2006年12月の国連総会で公認されました。当日は世界各地で著明な建造物をブルーにライトアップして、街頭での啓発活動を実施しています。またこの前後には糖尿病に関するイベントやシンポジウムなどが開かれています。
この、世界糖尿病デーにあわせ令和5年11月10日(金)・13日(月)・14日(火)の3日間シリーズで、インターネットを利用した糖尿病治療に関連する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。
勉強会においては、糖尿病というと治療や生活習慣改善のうえで、どうしても「血糖値」のコントロールばかりに注意がいきがちですが、50〜79歳の2型糖尿病患者のうち約半数が「高血圧」を併発していると言われ、常に血圧にも注意し管理する必要があることが示されました。
さらに、血圧のコントロールは血糖値と同様に基本は食事療法と運動療法になりますが、必要に際しては降圧薬を活用して血圧をきちんと管理することが患者さんのQOLの向上、寿命の延伸につながることが示されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月14日 地産地消食を提供しました

令和5年11月14日(火)、患者さまの夕食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。

今回の献立は「炊き込みご飯」、「おとし卵のあんかけ」、「ごま和え」、「みかん」で、炊き込みご飯の「米・若鶏むね肉」、おとし卵のあんかけの「卵」、ごま和えの「キャベツ」、「みかん」が県産品です。(県産品の使用率は67.6%となっています。)


キャベツは1年中おいしい野菜です。香川県産キャベツは、10月から3月ごろに出荷される冬キャベツと、4月から6月ごろに出荷される春キャベツに分けられます。調理したスタッフは「冬キャベツは球の締まりが良く甘みがあるので、ごまの風味と良く合います。風味と甘みを味わっていただければと思います。」との話をしてくれました。

今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。


2023年11月11日 市民公開講座を開催しました

令和5年11月11日(土) 14:00〜15:30 綾川町立滝宮公民館 2階ホールにて、当院主催の市民公開講座を開催いしました。

講演では、谷澤 まさみ 主任保健師が『食事のバランスについて』をテーマに、岡本 佳樹 病院長補佐(外科部長)が『ご存じですか、足の付け根が膨らむ病気 〜鼠径ヘルニア(脱腸)について〜』をテーマにお話をさせていただきました。
アンケート(結果についてはこちら)では「分かりやすく説明いただいて今後役立てられると思った」、「専門的な知識が得られた」など多くの声をいただきました。
今後も、市民の皆さんに、身体や健康に関して正しい知識を提供する場として、市民公開講座を定期的に開催していきたいと思います。

私たちは地域の中核病院として安全・安心な医療を提供し、皆様から信頼され支持される病院をめざしてまいります。


2023年11月10日 「食料安全保障アンバサダー出前講座」を開催しました

令和5年10月24日(火)・11月10日(金) 16:30〜17:00 健康館5階 講堂にて、JAグループ香川食料安全保障アンバサダーである 長尾 省吾 当会元理事長を招き、職員を対象に国消国産に係る「出前講座」を開催し、両日で約150名のスタッフが参加しました。

『国消国産』とは、「私たちの『国』で『消』費する食べものは、できるだけこの『国』で生『産』する」という考え方で、JAグループが提起しています。
食料安全保障アンバサダーとは、農業が置かれている現状や食料安定供給のリスク、県産農畜産物の魅力、消費者が農業のためにできることなどを、講演活動を通じて皆さまに発信する役割を担っています。

講演は「日本の食糧安全保障」をテーマに、元理事長が戦後の食糧難のさなか畑を開墾しながら自然と動物に親しみ医師を志された経験(空腹・ひもじさの辛さ)をお話いただくとともに、「日本人の平均寿命と食材」、「健康寿命を延ばすには」、「NST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)の役割を考える」等、元理事長が永きに渡り従事された医療と食料の係りについてご指導をいただきました。
そして、『国産国消』への行動変容や農畜産業を支える人材確保の重要性等についてご教示いただき、我が国の食料安全保障の強化には生産者が安心して農業を続け後継者が育つ産業にしなければならないことを学びました。

私たちは地域医療を担う中核病院として、地域住民や組合員の皆さま、地域医療機関の方々の要望に応える機能と環境の充実に努めてまいります。

2023年11月9日 骨粗鬆症に係る自己注射指導についての勉強会を開催しました

令和5年11月9日(木) 12:30〜13:00 健康館5階 講堂にて、インターネットを利用した 骨粗鬆症に係る自己注射指導についての勉強会が開催され、16名のスタッフが参加しました。
骨粗鬆症とは、皆さまご存じのとおり骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。日本には約1,000万人以上の患者がいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあるそうです。
骨粗鬆症に対しましては内服薬や注射などによる治療が行われます。勉強会においては、注射治療に係る具体的な自己注射指導方法が示されました。
また、自己注射指導のポイントとして、注射できる部位は「おなか」、「太もも」、「二の腕」があり、どこに注射するかは患者さまの希望に応じて決めるところ、「二の腕」についてはテクニックを要し誤って針が骨に刺さってしまう可能性もあるので、注意が必要である(推奨されない)ことを改めて学びました。

今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。

2023年11月8日 清掃活動を行いました

令和5年11月8日(水) 朝8時、今月も絶好の清掃活動日和(天候晴れ、気温11度・南の風1m)の下、恒例の病院敷地内とその周辺の清掃活動を職員17名が行いました。

清掃活動は毎月行っておりますが、残念ながら不行き届きがあるようで水路脇の植栽にはセイタカアワダチソウやオオバコなどが生えています。参加した職員はこれらを悪戦苦闘しながらも除去、15分ほどで90リットルゴミ袋1.5袋分集まりました。

今後も皆様から信頼され支持される病院をめざし、努力してまいります。


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