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10月31日は「ハロウィン」です。ハロウィンの起源は、2000年以上昔の古代ケルト人にさかのぼり、古代ケルト人の宗教であるドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源とされています。古代ケルトの暦では11月1日が新年とされており、大晦日にあたる10月31日は現世と来世を分ける境界が弱まり、死者の魂が家族のもとへ戻ってくる日と信じられていました。そして、死者の魂とともに悪霊もやってくると考えられており、その悪霊に人間だと気づかれないように仮面を被ったり、魔除けとして篝火を焚いたりして身を守ったと言われています。
ハロウィンは1970年頃に日本に伝わり、西洋で祝っている祭りとして認識する人も増えてきましたが、大々的にイベントとして開催されたのは1983年、原宿にある玩具・書籍等販売店が行ったハロウィンパレードが初めてとされています。なお、当時の日本人のハロウィンに対する認知度はまだ低く、参加者の多くは外国の方だったようです。
この「ハロウィン」の「行事食」メニューの夕食を患者さまに提供いたしました。今回の献立は「米飯」、「冷しゃぶ」、「蓮根金平」、「ピーナツ和え」、「ハロウィンゼリー」です。
当院では、「地産地消食」だけではなく、季節を感じていただけるような食材・料理を献立に取り入れた「行事食」を毎月1回提供しています。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和6年10月30日(水)18:15〜19:30、本館2階薬剤部にて、インターネットを利用したタスク・シフトに関する勉強会が開催され、複数のスタッフが参加しました。
今回の勉強会では、中小規模病院における薬剤師業務のタスク・シフトについて説明が行われました。タスク・シフトとは、ある職種が担っていた業務の一部を他の職種に移管することを指します。2021年9月30日に厚生労働省が発表した「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について」では、薬剤師が以下の6項目について、医師から薬剤師へのタスク・シフトが可能とされています。
@ 周術期における薬学的管理等
A 病棟等における薬学的管理等
B 事前に取り決めたプロトコールに沿って行う処方された薬剤の投与量の変更等
C 薬物療法に関する説明等
D 医師への処方提案等の処方支援
E 糖尿病患者等における自己注射や自己血糖測定等の実技指導
講演では、スタッフ不足や予算の制約が多い中小規模病院におけるタスク・シフトの取り組み事例が報告され、中小規模病院ならではのコミュニケーション力を生かし、スタッフスキルを考慮したシフトバランスを重視する対応方法が紹介されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心な医療提供に努めてまいります。
令和6年10月22日(火)12:30〜13:20、健康館5階大会議室にて、インターネットを利用したてんかんの診断・治療に関する勉強会が開催され、38名のスタッフが参加しました。
今回の勉強会では、特に精神症状(抑うつ状態・心因性非てんかん発作)が併存するてんかんの診断・治療について説明が行われました。
てんかんとは、意識障害やけいれんなどを発作的に引き起こす病気です。てんかんの患者の中には、合併症としてさまざまな精神症状を併発し、てんかん発作以上に日常生活に支障をきたす方も少なくありません。また、てんかんに併存する精神症状は、てんかん発作や抗てんかん薬と関連していることもあるため、精神症状とてんかんの双方に配慮した臨床の実施が望まれます。
講演では、抑うつ状態・心因性非てんかん発作をいかに見逃さずに診断・治療するか、また、これらが併存するてんかんの治療方法について解説が行われました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心な医療提供に努めてまいります。
令和6年10月17日(木)、患者さまの昼食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。
今回の献立は「米飯」、「ツナオムレツ」、「茄子のトマト煮」、「グレープゼリー」で、「米」、ツナオムレツの「卵」、茄子のトマト煮の「なす、鶏ミンチ」が県産品です。(県産品の使用率は54.8%となっています。)
今回提供のツナオムレツには牛乳を使用しています。
日本人の多くはカルシウムの摂取量が不足していると言われており、特に女性や高齢者でその傾向が顕著です。カルシウムが不足すると、骨粗しょう症(骨折のリスクが高まります)、歯の病気(虫歯や歯周病にかかりやすくなります)、筋肉の問題(痙攣や筋肉痛が起こりやすくなります)、血圧の上昇(高血圧のリスクが増します)、心臓の不整脈などが起こりやすくなります。
食事の中でカルシウムを十分に摂取するのは難しいことがありますが、カルシウムを多く含む食品を積極的に取り入れることで改善できます。カルシウムの不足を防ぐためには、乳製品やカルシウムを多く含む食品を積極的に摂取することが推奨されています。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和6年10月11日(金)、当院派遣医師の香川大学医学部寄附講座教授、辻󠄀哲平先生をコースディレクター、当院救急科部長の濱谷英幸先生並びに藤澤美絵主任看護師をインストラクター、研修医の岡本美咲・平場優介両先生をアシスタントインストラクターとして、職員向けICLS研修を行い、5名のスタッフが参加しました。
ICLS(Immediate Cardiac Life Support)は、医療従事者のための蘇生トレーニングコースの略称です。心停止はどの医療機関のどの部署でも発生する可能性があり、一度発生すると蘇生を開始するまでほとんど時間がありません。まさに「immediate(すぐに、間髪をおかない)」な処置が必要となります。心停止直後の処置には、あらゆる医療者がチームの一員として参加し、蘇生を行うことが求められています。研修では、突然の心停止に対する最初の10分間で適切なチーム蘇生を行うため、胸骨圧迫や気道管理、AEDや除細動器の使用方法、薬物投与や原因追及、心拍再開後の対応など、シチュエーションごとにそれぞれの役割を一連の流れで学習しました。
参加したスタッフからは、「ICLSコースを受講し、心停止への対応の重要性と、チームとしての連携の大切さを改めて実感しました。特に、胸骨圧迫やAEDの使い方、迅速な判断が命を救うことを痛感しました。」、「この年齢(50代)になっても新しい知識と技術を学び続けることの大切さを感じ、これからも日々の業務に活かしていきたいと思います。」との話を聞くことができました。
今後も医療知識の修得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心の医療提供に努めてまいります。
令和6年10月11日(金)18:30〜19:00および19:10〜19:40に、本館2階薬剤部にてインターネットを利用した災害時医療に関する勉強会が開催され、複数のスタッフが参加しました。
今回の勉強会では、特に災害時に必須となる医薬品についての説明が行われました。
災害発生時には医療ニーズが多岐にわたり、迅速かつ適切な医薬品の供給が平時以上に必要不可欠となります。しかし、災害時には平時に比べて医薬品の供給が困難となるのが現実です。このような状況を踏まえ、直ちに必要となる医薬品をリスト化し、効果的な備蓄体制を整えておくことが極めて重要です。
講演では、災害時に必要な医薬品を的確に把握し、効率的に供給するための具体的な事例が紹介されました。また、医療チームが携行すべき医薬品、医療施設や避難所に備蓄すべき医薬品、そして災害時における医薬品供給の課題と解決策についての考察が示されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心な医療提供に努めてまいります。
令和6年10月9日(水)12:30〜13:00・13:30〜14:00、本館3階カンファレンスルームにて、インターネットを利用した電解質異常に関する勉強会が開催され、複数のスタッフが参加しました。
電解質とはミネラルのことを指し、ナトリウム(Na)やカリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。健康な人ではある一定の濃度に保たれている電解質の濃度が、高くなったり低くなったりすることを電解質異常といいます。電解質異常が発生した際は原因の治療とともに、電解質の濃度を正常範囲内に戻す治療が必要になります。
勉強会では、特に「低Na血症」、「高Na血症」の発生原因とNa濃度の補正方法について説明が行われました。講師からは、低Na血症に対してはNa溶液の静脈内投与、体液の排泄を増やす利尿薬の投与、高Na血症は希釈液(水と少量のNa混ぜて濃度を慎重に調整した補液)の静脈内投与が治療法となること、いずれにおいても急激な補正はリスクが伴うためゆっくり投与することが大切であること、などが示されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心な医療提供に努めてまいります。
令和6年10月9日(水) 朝の8時から、毎月恒例の病院敷地内とその周辺の清掃活動を職員17名が行いました。
9月はまだまだ暑かったのですが、10月に入りようやく涼しくなってきました。また、昨日までの雨のおかげで、清々しい絶好の気象条件(天候:晴れ、気温:18度、風:西南西1m)の下、参加者それぞれが思い思いの場所で雑草の除去などを行い、15分ほどで90リットルゴミ袋2つがほぼ一杯になりました。
今後も皆様から信頼され支持される病院をめざし、努力してまいります。
令和6年10月8日(火)19:00〜19:50、本館2階薬剤部にて、インターネットを利用した外傷診療に関する勉強会が開催され、複数のスタッフが参加しました。
今回の勉強会では、特に抗血小板薬や抗凝固薬(いわゆる「血液サラサラの薬」)を服用している患者様の救急医療現場での対応について説明が行われました。
日本では高齢化が進んでおり、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症のリスクが高まるため、「血液サラサラの薬」を処方される方が増えています。これらの薬を服用していると、出血が止まりにくくなるため、外傷や手術の際に出血が増えるリスクがあります。救急医療ではこのリスクを考慮して治療を行う必要があり、患者様が血液サラサラの薬を服用しているかどうかを把握することが非常に重要です。必要に応じて、手術や特定の処置の前に一時的に薬の服用を中断する必要があります。
講演では、最新のガイドラインが示され、具体的な事例を含めた対応方法が紹介されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術の更なる研鑽に励み、良質で安全・安心な医療提供に努めてまいります。
令和6年10月3日(木)、患者さまの昼食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。
今回の献立は「米飯」、「親子煮」、「きゅうりのごま酢和え」、「赤だし」で、「米」、親子煮の「とりもも肉、卵」、きゅうりのごま酢和えの「きゅうり」が県産品です。(県産品の使用率は54.3%となっています。)
これまでにもお話ししましたが、香川県は四国で一番、全国的にもたまごの生産が盛んな県です。また、いくつかのオリジナル鶏卵品種があります。例えば、香川県のブランド鶏「讃岐コーチン」の卵が人気です。他にどのようなものがあるか、(株)JA香川県フードサービスさんのホームページをのぞいてみたところ、スーパーでよく見かける「いきいきたまご」のほか、「らりるれ卵卵」、「太陽の花」、「オリーブの輝き」、「オリーブの瞳」などがありました。それぞれ、竹酢粉末やオリーブオイル、ひまわりオイルと工夫をした飼料を使用した卵だそうです。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和6年10月2日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の最終日となる第5週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
最終日となる本日は、訪問看護ステーションの看護師より「在宅での栄養管理」、社会福祉士より「当院と施設との連携」の講習の他、栄養評価等の実技や病棟回診、症例報告発表を行いました。
症例報告発表においては、研修生の皆さんが熱意のこもった報告を行いました。各自が担当した症例について詳細に説明し、質疑応答では活発な議論が繰り広げられました。参加者全員が真剣に耳を傾け、学び合う姿が印象的でした。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。