トップページ滝宮総合病院の活動
令和7年6月25日(水)午前8時、薄日が差す中、気温27度・湿度82%という、体にまとわりつくような空気のもと、職員19名が屋外での清掃奉仕活動に参加しました。動き続けるにはやや厳しい気象条件ではありましたが、時折吹く微風に、思わずほっとするようなありがたさを感じることもできました。
作業内容は、前月と同様に伸びていた雑草の除去を中心に行い、15分ほどで90リットルのごみ袋3袋分を回収しました。
今後も皆様に信頼され、支持される病院を目指して努力を続けてまいります。
令和7年6月25日(水)12:30〜13:00・13:30〜14:00、健康館5階講堂にて、インターネットを活用した高齢者によくみられる症状の治療に関する勉強会が開催され、26名のスタッフが参加しました。
今回の勉強会では、高齢者によくみられる症状の中でも、不眠や長引く咳に対する薬物治療についての説明が行われました。
講演では、高齢者の安全な薬物療法に関するガイドラインが示され、個々の病態、生活機能、生活環境、意思・嗜好などを考慮した判断の重要性が解説されました。
併せて、それぞれの状況に応じた漢方4処方の使用例も紹介されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。
令和7年6月25日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の最終日となる第5週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
最終日となる本日は、訪問看護ステーションの看護師より「在宅での栄養管理」、社会福祉士より「当院と施設との連携」の講習の他、栄養評価等の実技や病棟回診、症例報告発表を行いました。
症例報告発表では、研修生の報告に対し、指導責任者である脳神経外科部長・河内雅章医師が真剣に評価を行い、会場には緊張感が漂っていました。また、質疑応答では活発な議論が展開され、参加者全員が真摯に学び合う姿が印象的でした。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
令和7年6月20日(金)12:30〜13:00・13:30〜14:00、健康館5階講堂他にて、インターネットを活用した骨粗鬆症の治療に関する勉強会が開催され、35名のスタッフが参加しました。
骨粗鬆症は、骨の密度や質が低下して、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。高齢の女性に多く見られますが、年齢や性別に関係なく誰でもかかる可能性があります。自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行し、転倒などの軽い衝撃で骨折して初めて発見されることも多々あるそうです。
今回の勉強会では、骨粗鬆症の薬物治療の中でも高い効果が期待される自己注射療法について、急性期病院における導入事例が報告されました。
自己注射療法には、正しい手順の理解と継続的な実践が求められます。勉強会では、導入時の診察に家族の同伴があった患者と、そうでない患者とで治療継続率に差があることが示され、家族をはじめとする支援体制の重要性が説明されました。
また、正しい手順の理解を促すためには、自己注射器の使いやすさや、医療スタッフによる操作説明のわかりやすさが重要であることも示されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。
令和7年6月20日(金)、患者さまの夕食に「夏至」の行事食メニューを提供しました。
「夏至」は、皆さまご承知のとおり二十四節気の一つで、北半球においては一年で最も太陽が高く昇り、昼の時間が長くなる日です。日本各地には夏至にまつわるさまざまな風習があり、島根県や熊本県では、新小麦で作った餅を神様に供える習わしがあるとされています。また、関西ではタコ、愛知県ではイチジク、三重県ではミョウガを夏至に食べる風習があるそうです。
さらに香川県では、農作業が一段落する夏至から11日目の雑節「半夏生」(今年は7月1日)に、その年に収穫した新麦で作ったうどんを振る舞う伝統的な風習が、今も地域の文化として受け継がれています。現在では、これにちなんで7月2日が「うどんの日」と定められ、県内各地で献麺式などの行事が行われています。
今回の献立は、「ちらし寿司」「たらこ和え」「煮しめ」「和菓子」「オレンジジュース」でした。
検食を担当した医師からは、「煮しめは、見た目も味もやさしく、心がほっとするひと皿でした。たらこ和えも、青菜の風味とたらこの塩味のバランスがよく、とても美味しかったです」との所見が記されていました。
当院では、「地産地消食」だけではなく、季節を感じていただけるような食材・料理を献立に取り入れた「行事食」を毎月1回提供しています。
今後も安全で安心な食事を提供するため、地産地消に取り組み、患者満足度の向上と地域への貢献に努めてまいります。
このたび、当院病院長補佐(外科部長)の岡本佳樹が「鼠径部ヘルニア修得医」に認定されました。
本資格は、日本ヘルニア学会が2024年度より新たに開始した認定制度であり、鼠径部ヘルニア診療の専門性を証明する最新の資格です。
詳しくは、こちらからご覧ください。
令和7年6月18日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の第4週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
本日は症例カルテ確認に引き続き、言語聴覚士より「摂食嚥下障害」、理学療法士より「ポジショニング」、作業療法士より「自助具等」、看護師より「食事介助、褥瘡予防」等の講習を行った後、病棟回診や栄養評価等の実技を行いました。
「褥瘡予防」の講義では、看護師から褥瘡の発生要因、栄養との関係、そして治療過程に必要な栄養素について説明がありました。また、創傷治癒のプロセスとして、【止血】→【炎症期】→【増殖期】→【成熟期】という段階を経て進行すること、各段階で必要とされる栄養素として、【炎症期】では炭水化物とタンパク質、【増殖期】にはタンパク質に加えて亜鉛・銅・ビタミンA・C、【成熟期】にはカルシウム・ビタミンA・亜鉛などが挙げられることが紹介されました。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
令和7年6月12日(木)、患者さまの昼食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。
今回の献立は「米飯」、「筑前煮」、「きゅうりごま酢和え」、「トマトサラダ」です。「米」、筑前煮の「とりもも肉、大根」、きゅうりごま酢和えの「きゅうり」、トマトサラダの「トマト、たまねぎ、パセリ」が県産品です。(県産品の使用率は64.7%となっています。)
香川県のパセリ栽培は、昭和41年に現在の東かがわ市(旧大内町)で始まったとされています。現在も香川県産パセリの中心産地です。香川県のパセリ栽培はすべてハウスで行われており、6月下旬から種をまく方法と、12月に種をまく方法の2種類があります。栽培面積は高齢化に伴い減少傾向にありますが、品質の良さは市場関係者からも認められており「大内パセリ」としてトップクラスのブランドとなっているそうです。
また、令和4年のパセリ収穫量が最も多かったのは千葉県で、693トンでした。以下、長野県(335トン)、静岡県(215トン)、茨城県(176トン)、熊本県(155トン)と続き、香川県は107トンで全国6位となっています。(農林水産省「地域特産野菜生産状況調査」より)
今後も安全で安心な食事を提供するため、地産地消に取り組み、患者満足度の向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和7年6月11日(水)12:20〜12:55・13:05〜13:40、健康館5階講堂他にて、インターネットを活用した糖尿病治療と心・腎・血管イベントに関する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。
糖尿病と心・腎・血管イベントとの関係は非常に密接です。糖尿病患者では冠動脈疾患のリスクが増加し、さらに約30〜40%が慢性腎臓病(CKD)を発症すると報告されています。特にCKDを合併すると、心血管疾患(CVD)のリスクはさらに高まります。
今回の勉強会では、糖尿病と心血管イベントとの関連として、糖尿病患者において冠動脈疾患のリスクが増加すること、また糖尿病とCKDの関連として、糖尿病患者の約30〜40%がCKDを発症し、腎機能の低下が心血管イベントのリスクをさらに高めることが紹介されました。
また、これらに対する治療法として、糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬が糖尿病性腎症および心血管イベントのリスクを低減する効果を有すること、また、同じく糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬にも心血管イベントの発症を抑制する効果が臨床試験において認められたことが示されました。
今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。
令和7年6月11日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の第3週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
本日は、症例カルテを確認した後、薬剤師による「輸液・簡易懸濁」、管理栄養士による「病態栄養」の講習を実施しました。その後、病棟回診や栄養評価などの実技研修も行い、実践的な学びを深めました。
「病態栄養」の講義では、管理栄養士が病気の発症や進行に関わる栄養の影響について解説しました。糖尿病や高血圧などの疾患において、食事がどのように病態に影響を与えるのかを具体的な事例を交えながら、適切な栄養管理の方法についてわかりやすく説明しました。
私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。
令和7年6月25日(水)15:00から開催の「院内学術講演会」のご案内です。
令和7年7月26日(土)14:00から開催の「市民公開講座」のご案内です。
令和7年6月8日(日)、患者さまの夕食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。
今回の献立は「米飯」、「みそ炒め」、「マカロニサラダ」、「キウイ」です。「米」、みそ炒めの「豚もも肉・たまねぎ・キャベツ」、マカロニサラダの「きゅうり」が県産品です。(県産品の使用率は62.6%となっています。)
みそ炒めは、キャベツと豚肉の相性が抜群の一品です。まずは豚肉を炒め、溶け出た脂はペーパータオルで拭き取ります。その後、たまねぎ・キャベツなどの野菜を加えてさっと炒め、野菜が少ししんなりしたら、混ぜておいた赤みそ・しょうが・酒の調味液を加え、さらにさっと炒め合わせれば出来上がりです。しょうがとみそで風味良く仕上げるのがコツです。
患者さまには栄養の観点からもも肉を使用しましたが、ご家庭ではボリュームアップを目的としてロース肉を使うのもおすすめとのことでした。
今後も安全で安心な食事を提供するため、地産地消に取り組み、患者満足度の向上と地域への貢献に努めてまいります。
令和7年6月4日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の第2週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。近年、多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な役割を担うことが期待されています。
本日は、症例カルテ確認に続き、以下の講習と実技研修を実施しました。
・看護師より「点滴ラインと輸液実施」「経腸栄養ラインと実施」「注入関連トラブル」
・臨床検査技師より「臨床検査」
・管理栄養士より「栄養指導」
・歯科医師より「口腔機能と栄養」
・歯科衛生士より「口腔ケア」
さらに、病棟回診や栄養評価の実技研修も行いました。
「口腔機能と栄養」の講義では、花井歯科医長が口腔機能と栄養の密接な関係について解説しました。口腔機能が低下すると、食べる・話す・飲み込む力が衰え、栄養不足や誤嚥性肺炎を招く恐れがあるほか、筋力低下による転倒の可能性も高まります。これらについて、具体的な事例を交えながら、実践的な予防方法を詳しく説明しました。
私たちは、積極的な教育活動を通じて、将来を担う人材の育成に努めてまいります。