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滝宮総合病院の活動

2025年10月

2025年10月31日 院内学術講演会のご案内(令和7年11月25日(火)14:30から)

令和7年11月25日(火)14:30から開催の「院内学術講演会」のご案内です。

2025年10月31日 骨粗鬆症の治療に関する勉強会を開催しました

令和7年10月27日(月)18:30〜19:15、健康館5階講堂にて、インターネットを活用した骨粗鬆症の治療に関する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。

骨粗鬆症とは、骨の密度や強度が低下し、骨がもろくなることで、わずかな衝撃でも骨折しやすくなる病気です。女性ホルモンの減少や加齢が主な原因とされ、特に50代以降の女性に多く見られます。

今回の勉強会では、まず、大腿骨近位部骨折を起こした高齢者の1年以内の死亡率が、同年代の平均の約2倍に達することが示され、骨折が命に関わる重大な転機となる可能性があることが説明されました。
続いて、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2025年版」が紹介され、現状の課題や薬物療法についての解説が行われました。薬物療法では、特に骨折リスクの高い患者に対して使用される「骨形成促進薬」の重要性が強調されるとともに、その投与期間には制限があり、留意すべき点として説明されました。
また、アメリカのガイドラインでは、一定の条件下で投与期間の延長が認められていることも紹介されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。

2025年10月31日 行事食を提供しました

令和7年10月31日(金)、患者さまの夕食として「ハロウィン」の行事食メニューを提供いたしました。

ハロウィンは、古代ケルト人の「サウィン祭」を起源とする行事で、「秋の収穫を祝う」と「悪霊を追い払う」ことを目的として始まりました。後にアメリカで民間行事として広まり、仮装やお菓子を楽しむイベントとして定着しています。
日本では、特に渋谷で仮装した若者が深夜まで騒ぐ様子がニュースで取り上げられることが多く、若者中心の行事という印象があります。一方、香川県内では、あなぶきアリーナ香川でのプロジェクションマッピングや玉藻公園のライトアップなど、文化的・芸術的な演出を通じて、穏やかで魅力的なハロウィンが展開されています。

今回の献立は「米飯」「串カツ」「チンゲン菜の浸し」「ハロウィンデザート」です。
「ハロウィンデザート」は、かぼちゃのプリンです。ジャック・オー・ランタンにちなみ、ハロウィンではかぼちゃを使った料理やスイーツがよく登場します。かぼちゃプリンの鮮やかなオレンジ色と、かぼちゃ本来の自然な甘みを通じて、秋らしさやハロウィンらしさを感じていただける機会になればと思います。

当院では、「地産地消食」だけではなく、季節を感じていただけるような食材・料理を献立に取り入れた「行事食」を毎月1回提供しています。
今後も安全・安心でおいしい食事を提供するため地産地消に取り組み、患者満足度向上と地域への貢献に努めてまいります。

2025年10月30日 中学生の職場体験学習を受け入れました

令和7年10月28日から30日の3日間、近隣中学校の2年生4名が、当院で職場体験学習に参加しました。

病院には、さまざまな職種が連携しながら患者様の健康を支えています。今回の体験では、生徒の皆さんに、人工呼吸器などの生命維持装置を扱う臨床工学技士、血液検査やエコー・心電図などを行う臨床検査技師、病棟や外来で患者様のケアを行う看護師、薬の調剤や管理を担う薬剤師、リハビリを通じて生活の質を支える療法士、そしてPET-CTなどの高度な画像診断機器を扱う診療放射線技師など、幅広い職種の仕事を見学・体験していただきました。

生徒さんたちは、どの現場でも真剣なまなざしで話を聞き、メモを取りながら一つひとつの体験に丁寧に向き合ってくれました。その姿に、私たちも思わず背筋が伸びるような気持ちになりました。
担当した臨床検査技師も、
「毎年、体験学習に協力させていただいていますが、生徒さんが真剣に取り組む姿を見ると、こちらも初心に返るような気持ちになります。将来、医療職として当院に来てくれたらもちろん嬉しいですし、どんな道に進んでも、ここでの体験が少しでも役に立ったと感じてもらえたら何よりです。」と話しております。

私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。

2025年10月29日 栄養サポートチーム専門療法士臨床実地修練の第5週目研修を行いました

令和7年10月29日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練の最終日となる第5週目研修を行いました。
NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。最近は多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在として活躍することが期待されています。
最終日となる本日は、訪問看護ステーションの看護師より「在宅での栄養管理」、社会福祉士より「当院と施設との連携」の講習の他、栄養評価等の実技や病棟回診、症例報告発表を行いました。

症例報告を通じて、研修生の皆さんが臨床的な視点と栄養サポートの重要性を一つひとつ丁寧に捉えようとする姿が印象的でした。指導医による丁寧なフィードバックを受けながら、まだ自信に満ちているとは言えないものの、言葉を慎重に選びながら真摯に報告に臨む様子からは、学びへの強い意欲と責任感が感じられました。質疑応答では、実践的な議論が交わされ、参加者全員が互いに刺激を受けながら学び合う、充実した時間となりました。

私たちは積極的な教育活動に取り組み、将来に向けた人材の育成に努めてまいります。

2025年10月9日 輸液療法の基礎についての勉強会を開催しました

令和7年10月9日(木)18:30〜19:00、健康館5階講堂にて、インターネットを活用した輸液療法の基礎に関する勉強会が開催され、多数のスタッフが参加しました。

輸液療法とは、体に必要な水分や栄養を点滴で補う治療法であり、主に静脈に液体を注入して体内のバランスを整えることを目的としています。

今回の勉強会では、2つの基本的な輸液について解説が行われました。
一つ目は「生理食塩液」です。これは、体内の水分とナトリウムなどの電解質のバランスを整えるために使用されます。投与された液体は主に血液や組織間液などの細胞外液に分布する性質があり、脱水症状の補正、血圧低下や循環血液量の減少時、薬剤の希釈・溶解など、医療現場で幅広く活用されています。
もう一つは「5%ブドウ糖液」です。これは、体が必要とする糖分(ブドウ糖)を点滴で補うことで、細胞の活動に必要なエネルギー源を提供するために使用されます。投与された液体は細胞内外に均等に分布する性質があり、軽度の脱水や高ナトリウム血症(血液が濃くなっている状態)の際に、体液を希釈する目的で使用されます。また、発熱時の水分補給にも適しています。
体の状態や症状によって、必要な補給内容は異なります。「何を補いたいか」、「どこに届けたいか」に応じて使い分けることが、輸液療法の基本であり、2種類の輸液が存在する重要な理由であると説明されました。

今後も新しい医療知識の習得や技術のさらなる研鑽に努め、良質で安全・安心な医療の提供に取り組んでまいります。

2025年10月22日 栄養サポートチーム専門療法士臨床実地修練の第4週目研修を行いました

令和7年10月22日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)専門療法士臨床実地修練の第4週目研修を実施しました。

NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門職であり、近年では多くの医療機関にNSTが設置され、チーム医療の中核を担う役割が期待されています。

この日の研修では、症例カルテの確認に加え、以下の講習および実技研修を行いました。
・言語聴覚士:「摂食嚥下障害」
・理学療法士:「ポジショニング」ほか
・作業療法士:「自助具」ほか
・看護師:「食事介助」、「褥瘡予防」ほか
・病棟回診・症例レポート

NST専門療法士臨床実地修練では、各職種が専門性に基づいた内容を担当しました。
言語聴覚士は、嚥下障害のスクリーニング方法や、食事場面での訓練と栄養摂取の両立について解説。理学療法士は、座位保持の工夫や嚥下安全性との関係を説明しました。作業療法士は、食事動作の支援やADLと栄養の関連性をテーマに講義を行いました。
それぞれの療法士は、数年にわたり専門教育を受けて技術と知識を習得していますが、受講生はその一部を短期間で学ばなければならず、大変な努力が求められます。
この日も、受講生は真剣な姿勢で各講義に臨んでいました。

私たちは、積極的な教育活動を通じて、将来を担う人材の育成に努めてまいります。

2025年10月16日 地産地消食を提供しました

令和7年10月16日(木)、患者さまの昼食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。

今回の献立は「米飯」、「ツナオムレツ」、「茄子のトマト煮」、「グレープゼリー」です。「米」、ツナオムレツの「卵」、茄子のトマト煮の「なす、鶏ミンチ」が県産品です。(県産品の使用率は54.7%となっています。)

当院の地産地消食でよく使用する食材のひとつに「卵」があります。
この卵も価格は上昇しており、JA全農たまごが集計した東京地区Mサイズ卵の卸売価格は、2025年9月時点で1kgあたり320円、前年同月より64円高く、9月としては過去最高値になったそうです。
この背景には、飼料価格の上昇や輸送・エネルギーコストの増加に加え、高病原性鳥インフルエンザの流行によって採卵鶏が減少したこと、さらには猛暑による産卵率の低下など、複数の要因が重なっているそうです。
このような中、生産者の方々も工夫を重ねながら、安定供給に向けて尽力されています。
当院も、こうした状況の変化をふまえながら、地元の食材を活かした安心・安全な食事の提供を続けてまいります。

これからも地域とのつながりを大切にしながら、皆さまの健康を支える食づくりに努めてまいります。

2025年10月15日 栄養サポートチーム専門療法士臨床実地修練の第3週目研修を行いました

令和7年10月15日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)専門療法士臨床実地修練の第3週目研修を実施しました。

NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門職であり、近年では多くの医療機関にNSTが設置され、チーム医療の中核を担う役割が期待されています。

この日の研修では、症例カルテの確認に加え、以下の講習および実技研修を行いました。
・薬剤師:「輸液・簡易懸濁」
・管理栄養士:「模擬栄養指導」
・医療事務:「DPC(診断群分類)」
・病棟回診・栄養評価

模擬栄養指導では、実際の患者対応を想定しながら、栄養指導のスキルを実践的に学びます。対象者の状態に応じた指導内容の構築や、コミュニケーション技術の向上を目的としています。この模擬指導は、座学とは異なり、臨床現場に近い形で行われるため、NST専門療法士としての実務的な技術向上を図る重要な機会となります。

指導を担当した乙竹管理栄養士からは、「模擬栄養指導は、栄養指導の技術を実践的に学ぶ場であるとともに、『患者さま中心』の栄養ケアを実践するための思考を深める場でもあります。受講者の皆さんが自信を持って臨床に臨めるよう、今後も支援してまいります」とのコメントがありました。

私たちは、積極的な教育活動を通じて、将来を担う人材の育成に努めてまいります。

2025年10月15日 市民公開講座のご案内(令和7年10月25日(土)14:00から)

令和7年10月25日(土)14:00から開催の「市民公開講座」のご案内です。

2025年10月8日 清掃活動を行いました

令和7年10月8日(水) 朝の8時から、毎月恒例の病院敷地内およびその周辺の清掃活動を職員12名で行いました。

例月に比べて参加人数はやや少なめでしたが、曇り空ながらも気温24度、東北東の風1mと穏やかな気象条件のもと、それぞれが思い思いの場所で雑草の除去やゴミ拾いに取り組みました。前日の湿気を含んだ空気が落ち着きをもたらし、活動にはちょうど良い環境でした。

今回は20分強の作業で、90リットルのゴミ袋が6袋ほぼ満杯になるほどの成果があり、敷地内の環境美化にささやかながら貢献できたのではないかと思います。

今後も皆様に信頼され、支持される病院を目指して努力を続けてまいります。

2025年10月8日 栄養サポートチーム専門療法士臨床実地修練の第2週目研修を行いました

令和7年10月8日(水)、栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)専門療法士臨床実地修練の第2週目研修を実施しました。

NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門職であり、近年では多くの医療機関にNSTが設置され、チーム医療の中核を担う役割が期待されています。

この日の研修では、症例カルテの確認に加え、以下の講習および実技研修を行いました。
・看護師:「点滴ラインと輸液の実施」「経腸栄養ラインの管理と実施」「注入関連トラブル」
・臨床検査技師:「臨床検査の基礎と応用」
・管理栄養士:「栄養指導の実践」
・歯科医師:「口腔機能と栄養の関連」
・歯科衛生士:「口腔ケアの重要性」

さらに、病棟回診と栄養評価の実技研修も行い、チーム医療の現場を実際に体験しました。病棟回診では、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリスタッフなどが連携し、患者の栄養状態を評価・共有。各職種の視点から得られる情報(嚥下機能、疾患、薬剤、食事摂取状況など)を統合し、最適な栄養管理方針を検討します。
指導責任者である脳神経外科部長・河内雅章医師からは、「臨床実地修練は単なる知識習得ではなく、実践と連携の場です。病棟回診はチーム医療の本質を理解する機会であり、主体的に学びを深めていただきたい。」とのコメントがありました。

私たちは、積極的な教育活動を通じて、将来を担う人材の育成に努めてまいります。

2025年10月4日 地産地消食を提供しました

令和7年10月4日(土)、患者さまの夕食に「地産地消」メニューのお食事を提供しました。
当院は、平成23年4月に香川県から給食施設部門で「かがわ地産地消応援事業所」の認定をいただき、毎月2回、地産地消食を提供しています。
この認定基準ですが、年間を通じて県産農林水産物を積極的に利用し、米は100%香川県産を利用すること、地産地消メニュー(県産農林水産物を50%以上利用したメニュー)を月1回以上提供すること、となっています。

今回の献立は「米飯」、「若鶏焼きたたき」、「まなけんちゃん」、「アスパラアーモンドかけ」です。「米」、若鶏焼きたたきの「とりもも肉、きゅうり」、まなけんちゃんの「まな」が県産品です。(県産品の使用率は72.5%となっています。)

「まんばのけんちゃん」は香川県を代表する郷土料理のひとつですが、本日提供したのは「まなけんちゃん」です。
「けんちゃん」という料理名は、多くの方がご存じかと思いますが、精進料理の「けんちん」がなまった言葉とされています。
この「けんちん」の語源には諸説あり、ひとつは神奈川県鎌倉市の禅寺「建長寺」で作られた「建長汁」がなまって「けんちん汁」になったという説。もうひとつは、中国の精進料理「普茶料理(ふちゃりょうり)」の中に「巻繊(けんちん)」という料理法があり、それが日本に伝わって「けんちん」と呼ばれるようになったという説です。
どちらの説も有力で、両方の影響を受けているとも考えられています。

今後も安全で安心な食事を提供するため、地産地消に取り組み、患者満足度の向上と地域への貢献に努めてまいります。

2025年10月1日 栄養サポートチーム専門療法士臨床実地修練研修を開始しました

令和7年10月1日(水)、本年度2回目の栄養サポートチーム(Nutrition Support Team、NST)専門療法士臨床実地修練研修を開始しました。

NST専門療法士は、一般社団法人日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する栄養管理の専門家です。近年、多くの病院でNSTが設置されており、NST専門療法士にはチームの中心的な存在としての活躍が期待されています。
NST専門療法士の資格取得には、認定された教育施設での臨床実地修練を修了する必要があります(令和7年5月現在、県内で募集を行っている施設は、香川大学医学部附属病院、坂出市立病院、三豊総合病院、及び当院の4施設)。実地修練は合計40時間の研修が求められ、当院も教育施設として認定されています。
当院では、この臨床実地修練研修を年2回開催しています。今回は、他施設から管理栄養士2名、薬剤師1名の計3名、当院から看護師1名の総勢4名が、本日より毎週水曜日、5週にわたり研修を受講します。

初日の本日は、開会式・オリエンテーションに続き、管理栄養士による「栄養評価・スクリーニング・経口栄養・食形態・経腸栄養剤の種類」、医師による「アセスメント・診断推論」「サルコペニア・フレイル」「栄養療法のプランニング(ゴール設定)とモニタリング」の講習が行われました。また、病棟回診や栄養評価等の実技も実施しました。

今後も積極的な教育活動に取り組み、将来を担う人材の育成に努めてまいります。

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